野球肘・テニス肘

野球肘・テニス肘  

野球肘・テニス肘とは、投球動作などによって肘周辺の痛みや肘関節の可動域制限を訴えるものです。
しかし、ほとんどの場合、肘自体に原因があるわけではありません。
身体のバランスが崩れ、「肘に無理な力」が働く状態で動いていると発生することが多いようです。

野球肘のメカニズム  

画像の説明

野球肘は肘に無理な力が働いた結果発生します
主な原因は下半身のバランスです。

下半身のバランスが崩れていると、上半身が傾いてしまい、肘や肩はその傾きの中で、無理にバランスをとりながら動こうとします。

そのため、肘や肩が不自然にねじれた動きをしてしまい、痛みが出ることが多いようです。

症例1  

中学1年生 野球歴4年
3ヶ月前から右肘の運動制限と痛みがある
肘は90度しか曲がらず、力も入らない
投球を控え、安静を保つが症状の改善がみられないため来院

所見
両股関節の屈曲が強い
首肩周辺の筋肉の緊張がある
前腕部(肘から手首の間)の筋肉の緊張がある

治療
両股関節の動きが硬くなっていて、上半身を引っ張ってしまっている状態であったため、運動療法にて股関節周辺の筋肉を緩め、股関節が動ける状態に治す。
また、右前腕部(肘から下)の筋肉が硬くなっており、手首の動きも硬くなっていたため、手技療法、運動療法にて筋肉を緩める。
その他、首肩など、身体全体の動きのバランスを調整する。

経過
股関節を緩めた時点で肘の曲げ伸ばしが可能になり、手で肩が触れるまでになる
その後症状を確認しながら、右腕を含めた全体を修正
1回の施術でほとんどの症状が改善
投球動作をしても異常がなくなる
練習再開を指示する

肘や肩の症状の場合、「下半身がどのように上半身を支えているか」が重要な問題となります。
下半身の修正がなければ、肘や肩の不自然な動きは直りません。
肘や肩の故障を治すためには、下半身という「土台」の修正が重要なのです。

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